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【石油・天然ガス】

2020年には中国の天然ガス対外依存度が50%に (11/08/22)
2011/8/25
中国【石油・天然ガス】

 英字紙「チャイナデイリー」の8月19日付報道によると、中国石油大学国際石油政治研究センターのパン主任は、2020年には中国の天然ガス対外依存度は50%に達すると指摘した。

 パン主任によると、中国経済の急成長によって国内の天然ガス消費が大幅に増加し、2020年に天然ガス消費量は4,500億m3前後に達すると見込まれるが、その頃の国内天然ガス生産能力では消費量の半分を賄うことしかできない。

 また、国家発展改革委員会によると、1〜7月の天然ガス輸入量は前年同期の2倍の168億m3に達し、7月の輸入量だけでも27億m3に達した。

 中投顧問公司のエネルギー産業研究員である宛学智氏は、中国の天然ガス対外依存度が50%を超えるのは時間の問題であると指摘する。天然ガス産業第12次5ヵ年規画によると、今後5年間で中国の天然ガス消費は年平均25%以上のペースで増加する。つまり、2015年の天然ガス消費量は2,600億m3以上に達する。しかし、国内の天然ガス年産量は1,000億m3前後で足踏みをしており、しかも伸び率はやや鈍化している。2015年に中国の天然ガス不足は1,200億m3以上に達する見通しであり、国内市場の需要は大量の輸入によって賄うしかない。

 もっとも、パン主任は、炭層ガスの開発利用に依存して、在来型天然ガスの輸入を減らせば、対外依存度の上限を50%前後に保持できると指摘する。

 (中国日報 8月22日)