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中国初の自主知的財産権を有するグリーン石炭火力発電が年内にも系統連系の見込み (11/08/25)
2011/9/1
中国【電力】

 天津浜海新区からの情報によると、中国初の自主知的財産権を有するグリーン石炭火力発電事業として、華能天津IGCC発電所モデルプロジェクトの一部プラントが調整試験を終え、年内にも系統連系発電の条件が整う見通しである。同発電所は現地に年間12億kWhのグリーンエネルギーを提供することになる。

 IGCCは石炭ガス化技術と高効率のコンバインドサイクルを結びつけた先進的動力システムであり、在来型の石炭火力発電に比べエネルギー使用効率が大幅にアップする。また、汚染物の排出量は在来型石炭火力発電所のわずか10分の1である。
華能天津IGCC発電所の責任者によると、同発電所は同じ容量の在来型石炭火力発電所に比べ、石炭年間消費量を7万トン減らし、窒素酸化物の排出量を約25%カットすることが出来る。また、脱硫効率を99.8%に高め、硫黄を副産物とし、二次汚染を発生させない。最終的には二酸化炭素も含めてゼロエミッションを実現するため、模索を進めている。

 (新華社 8月25日)