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中国
【電力】

特高圧送電によって広域送電の難題を解決せよ (11/08/30)
2011/9/9
中国【電力】

 電力使用のピーク期の到来で中国の電力供給はますますタイトになり、特に南部では降雨量の減少により、電力不足の拡大が続いている。立秋を過ぎても中国の電力不足は未だ完全に緩和しておらず、一部地区では電力逼迫の範囲がむしろ拡大しているケースもある。

 このような厳しい状況をもたらした原因の一つに広域送電網の建設の遅れや広域送電能力の不足がある。東北や西北の電力の豊かな地区から華北、華東等への有効な融通が難しく、その結果、西部の大量の電力設備が遊休状態にある。ますます深刻化する電力需給情勢に直面して、多くの省や市は対外送電ルートを速やかに建設し、特高圧送電網を発展させることを唱導している。一方、国家電網公司は第12次5ヵ年規画期に「3縦3横」の特高圧基幹送電線と13件の直流送電プロジェクトを建設して、大規模な「西電東送」と「北電南送」のエネルギー配置構造を形成するよう計画している。

 特高圧技術によって送電効率の問題を解決することが可能になり、また、スマートグリッド技術は、発電、送電、配電、需要サイドなど各プロセスをカバーする。特高圧を「本流」、スマートグリッドを「支流」として位置付け、スマートグリッドと特高圧を同時並行で発展させると良い。これは、中国の長距離送電の必要に応じ、中国の電力グリッドの敏捷性、経済性、信頼性、安全性を一層高めるものである。

 (互聯網 8月30日)