10月以降、国内市場で軽油の供給が再び逼迫する中、中国石油天然ガス集団(CNPC)は10万トンの軽油輸入を緊急に手配し、11月17日には3.5万トンの軽油を満載したビクトリア号が珠海港に到着した。この軽油はわずか1日で通関手続を終え、すでに華南市場に投入されている。残りの7万トンの軽油は今月末までに次々と到着する予定。

　南方の石油製品、特に軽油の逼迫を緩和するため、CNPCは様々な措置を取って、増産と供給確保に努めている。製油企業はフル生産を実施して原油精製計画目標を前倒しで達成するとともに、CNPCは地方の製油施設の買収を強化し、石油製品の輸入も増やしている。11月中旬の時点でCNPCが今年度輸入した石油製品は40万トン余りになる。

　第4四半期に入ってから、CNPCは各製油企業に対し、安全生産と安定操業を確保した上で出来る限り多くの原油を精製するとともに、差し迫って必要な軽油や高規格ガソリン等の石油製品を増産するよう求めている。傘下の石油製品の配送企業や販売企業もCNPCの計画配置に従って有効な措置を取り、資源供給を実施に移している。また、国際事業公司も国際市場においてより多くの資源を購入して、速やかに港に到着できるよう尽力している。その一方で、CNPCは輸出を厳格に規制して、国内へ石油製品の投入を増やすよう求めている。

　（中国石油新聞中心 11月20日）