9月28日、国家電網公司の劉振亜総経理(社長)は、2011年スマートグリッド国際フォーラムにおいて、中国のスマートグリッド建設は全面的な加速発展の新段階に進んでおり、第12次5ヵ年規画期には110kV以上のスマート変電所6,100基を建設することになると表明した。 全面的建設段階に進んだスマートグリッド 中国のスマートグリッド建設は2009年から始まった。国家電網公司の計画によると、2009〜2010年は計画実験段階であった。現在110kVスマート変電所18基が完成し、56基が建設中である。同時に23の都市中核エリアにおいてスマート配電網を建設している。2011年は国家電網公司の計画においてスマートグリッドが全面的に建設されるスタートの年になる。これより先、国家電網公司が第12次5ヵ年規画期にスマート変電所5,000基を建設するとの情報が流れ、業界からの注目を集めた。28日に劉振亜総経理が発表した数字はスマートグリッドの発展を推進する国家電網公司の決意をより一層顕示したものである。 劉振亜総経理は、今後5年、国家電網公司は中国の大型エネルギー基地と主要負荷センターを結ぶ「3縦3横」構造の特高圧基幹ネットワークとステーションを建設する計画であり、高度にスマート化された送配電ネットワークを創出し、110kV以上のスマート変電所6,100基を建設すると表明した。劉振亜総経理によると、中国のエネルギー資源と消費需要の分布は極めて不均衡であり、在来型エネルギーと再生可能エネルギーは主に西部と北部地区に存在し、一方、エネルギー需要の70%以上は東中部地区に集中し、エネルギー基地と負荷のセンターは1,000〜3,000キロ離れている。国家電網公司の予想では、2020年には全国の電力使用量は8.3兆kWhを超え、設備規模は18億kW超になる。また、全国の広域電力流規模は4億kWを超える。 「中国の国情の見地からすれば、特高圧電力網を基幹網の枠組みとし、各クラスの電力網が協調的に発展し、情報化、自動化、相互作用化を特徴とするストロングスマートグリッドを構築することが必要だ」と劉振亜総経理は述べた。 スマートグリッドの建設で電気自動車や新エネルギー等の分野に利益 席上、さらに劉振亜総経理は、今後5年間で電気自動車の充電ステーション2,900ヵ所と充電ポスト54万本を新たに建設し、電気自動車80万台の使用に供すると表明した。2020年には国家電網公司の経営エリアをカバーする電気自動車充電サービスネットワークを形成するとのこと。中国の電気自動車産業の発展にとっては大きな利益になるだろう。 電気自動車は最近販売状況が振るわないが、これには付帯施設の不足が直接影響している。中国にはまだ108の充電ステーションと7,200の充電ポストしかない。充電が不便なので、電気自動車は各種のインセンティブによって保護されているにも関わらず、発展は終始緩慢である。スマートグリッドの発展は、新エネルギーにとっても同様に重要な意義を有している。風力発電、太陽光発電、バイオマス発電は周波数が不安定であり、オフグリッド事故が発生しやすい。劉振亜総経理は、スマートグリッドの発展によって国家電網公司の新エネルギー受け入れ能力は著しく増強されると表明した。現在受け入れている風力発電設備は3,792万kW、太陽光発電は44.6万kWに達している。 劉振亜総経理は、国家電網公司は2015年には9,000万kWの風力発電と800万kWの太陽光発電の受け入れと消化が出来るようになると述べた。外部から一貫して注目を集めていたスマートグリッド技術安全標準について、劉振亜総経理は、国家電網公司は系統的な特高圧並びにスマートグリッド技術標準体系を確立しており、企業級標準267件、産業標準39件、国家標準7件を公布したと説明した。また、大容量送変電設備や蓄電池等の技術や設備開発の面でも打開を遂げており、1,529件の特許を取得した。 (財経網 9月28日)
9月28日、国家電網公司の劉振亜総経理(社長)は、2011年スマートグリッド国際フォーラムにおいて、中国のスマートグリッド建設は全面的な加速発展の新段階に進んでおり、第12次5ヵ年規画期には110kV以上のスマート変電所6,100基を建設することになると表明した。
全面的建設段階に進んだスマートグリッド
中国のスマートグリッド建設は2009年から始まった。国家電網公司の計画によると、2009〜2010年は計画実験段階であった。現在110kVスマート変電所18基が完成し、56基が建設中である。同時に23の都市中核エリアにおいてスマート配電網を建設している。2011年は国家電網公司の計画においてスマートグリッドが全面的に建設されるスタートの年になる。これより先、国家電網公司が第12次5ヵ年規画期にスマート変電所5,000基を建設するとの情報が流れ、業界からの注目を集めた。28日に劉振亜総経理が発表した数字はスマートグリッドの発展を推進する国家電網公司の決意をより一層顕示したものである。
劉振亜総経理は、今後5年、国家電網公司は中国の大型エネルギー基地と主要負荷センターを結ぶ「3縦3横」構造の特高圧基幹ネットワークとステーションを建設する計画であり、高度にスマート化された送配電ネットワークを創出し、110kV以上のスマート変電所6,100基を建設すると表明した。劉振亜総経理によると、中国のエネルギー資源と消費需要の分布は極めて不均衡であり、在来型エネルギーと再生可能エネルギーは主に西部と北部地区に存在し、一方、エネルギー需要の70%以上は東中部地区に集中し、エネルギー基地と負荷のセンターは1,000〜3,000キロ離れている。国家電網公司の予想では、2020年には全国の電力使用量は8.3兆kWhを超え、設備規模は18億kW超になる。また、全国の広域電力流規模は4億kWを超える。
「中国の国情の見地からすれば、特高圧電力網を基幹網の枠組みとし、各クラスの電力網が協調的に発展し、情報化、自動化、相互作用化を特徴とするストロングスマートグリッドを構築することが必要だ」と劉振亜総経理は述べた。
スマートグリッドの建設で電気自動車や新エネルギー等の分野に利益
席上、さらに劉振亜総経理は、今後5年間で電気自動車の充電ステーション2,900ヵ所と充電ポスト54万本を新たに建設し、電気自動車80万台の使用に供すると表明した。2020年には国家電網公司の経営エリアをカバーする電気自動車充電サービスネットワークを形成するとのこと。中国の電気自動車産業の発展にとっては大きな利益になるだろう。
電気自動車は最近販売状況が振るわないが、これには付帯施設の不足が直接影響している。中国にはまだ108の充電ステーションと7,200の充電ポストしかない。充電が不便なので、電気自動車は各種のインセンティブによって保護されているにも関わらず、発展は終始緩慢である。スマートグリッドの発展は、新エネルギーにとっても同様に重要な意義を有している。風力発電、太陽光発電、バイオマス発電は周波数が不安定であり、オフグリッド事故が発生しやすい。劉振亜総経理は、スマートグリッドの発展によって国家電網公司の新エネルギー受け入れ能力は著しく増強されると表明した。現在受け入れている風力発電設備は3,792万kW、太陽光発電は44.6万kWに達している。
劉振亜総経理は、国家電網公司は2015年には9,000万kWの風力発電と800万kWの太陽光発電の受け入れと消化が出来るようになると述べた。外部から一貫して注目を集めていたスマートグリッド技術安全標準について、劉振亜総経理は、国家電網公司は系統的な特高圧並びにスマートグリッド技術標準体系を確立しており、企業級標準267件、産業標準39件、国家標準7件を公布したと説明した。また、大容量送変電設備や蓄電池等の技術や設備開発の面でも打開を遂げており、1,529件の特許を取得した。
(財経網 9月28日)