ロシアのプーチン首相は10月11〜12日、中国を公式訪問し、11日、温家宝首相と第16回中露首相定期会談を行った。

　双方は経済貿易協力の拡大に引き続き努力し、協力の質的向上と協力メカニズムの完備に重点を置くとした。共同で措置を採り、貿易構造の最適化に力を入れることで、貿易額に占める機械電気製品とハイテク製品の比重を高め、両国間の貿易額を2015年には1,000億ドルに、2020年には2,000億ドルに引き上げることを中長期目標とする。投資環境を完備し、中露投資協力促進会議を定期的に開催することによって、引き続き《中露投資協力規画綱要》で確定した優先分野の投資を実施に移す。両国の投資家の共同投資事業を支援し、相互の投資規模を拡大する。ハイテク及びイノベーション分野における両国企業の協力を積極的に推進し、経済特区をめぐる協力を深め、情報交流を強化し、ロシアにおける経済特区の共同建設と運営について引き続き検討する。金融協力の形式を完備し、両国通貨による決済を拡大し、貿易と投資の拡大を促進する。航空、宇宙分野の長期協力を深化させる。両国の宇宙機関は2013年及びそれ以降の協力大綱を起草、承認する。

　中露両国首相は、両国のエネルギー協力の豊かな成果と広大な展望を高度に評価し、互恵を基礎として引き続きエネルギー戦略協力関係を継続、発展させたいと表明した。石油、天然ガス、電力、石炭、エネルギー効率、省エネ、新エネルギー、原子力の平和利用等の分野で協力を全面的に深化させる。双方は引き続き中露原油パイプラインの長期安全安定運営を確保し、互恵原則に基づいて天然ガス分野の協力を推進して、石油・天然ガスの開発と加工分野でパートナーシップを拡大する。石炭、石炭機械の貿易、石炭資源総合一体化開発、石炭液化事業や炭鉱建設請負等の面でも協力を推進する。

　（新華社 10月13日）