ポストフクシマ時代において、各国は原子力発電開発を進める中でも、安全第一を旨としている。

　建設中の原子力発電機が世界で最も多い中国では、9月に開かれた全国省エネ・排出削減対策会議の席上、温家宝首相は改めて「安全確保を前提に原子力発電を効率的に発展させる」方針に言及した。

　環境保護部副部長であり国家原子力安全局の局長である李乾傑氏によると、福島原発事故以来、中国政府は一連の措置を採って積極的に対応し、国家原子力安全局は緊急対応や原子力施設総合安全検査、原子力安全規画の策定、原子力安全監督管理機関の人員、法規と標準、技術能力の建設などに取り組み、いずれの作業においても進展を遂げている。

　中広核集団公司の賀禹董事長（会長）が明らかにしたところでは、全国の建設中及び運転中の原子力発電機の安全検査や評価作業はすでに一段落しており、安全検査報告が目下作成中である。《原子力安全規画》《原子力発電中長期発展規画》の策定が目下進められており、年末までに完成する見通しである。

　（中国能源網 10月27日）