内蒙古大唐国際克什克騰煤製天然気有限責任公司からの情報によると、内蒙古大唐国際克旗石炭系SNG(代替天然ガス)プロジェクトは今年末に稼動条件が備わる見込みである。

　同公司の孫碩総経理（社長）の説明によると、大唐国際の石炭系SNG事業は、中国国内のLPG燃料及び天然ガスを代替、補完するものと位置付けられ、代替燃料技術の中でも、成熟、安全、経済的な選択になる。同プロジェクトは中国初のモデルプロジェクトであり、稼動すると石炭系SNG産業の典型になる。同プロジェクトは褐炭を原料とし、クリーンなガス化並びに浄化技術を採用して、人工天然ガスを製造する。プロジェクトの建設過程においても技術設計の最適化とイノベーションを常に進め、フェノールやアンモニアの回収などの技術改良を進めるとともに、メタン合成や汚水処理の面でも技術研究を展開した。

　孫碩総経理によると、同プロジェクト完成後のモデル効果については、クリーン・コール技術を応用するハイレベルの現代的石炭化学工業基地を建設することによって石炭加工利用製品を広げ、石炭化学工業がクリーン・エネルギーの方向へと発展するよう促進するともに、経済を牽引することが出来る。

　同プロジェクトは投資額257億元。SNGの他に、コールタール、硫黄、硫酸アンモニア、ナフサ、フェノール、メタノールなど付加価値の高い副産物も生産することが出来る。

　（中国化工報 11月3日）