国土資源部地質探査司の劉連和司長は「2007年中国国際鉱業大会」において、中国の炭層ガス開発は産業化の軌道に乗りつつあると表明した。

　国土資源部は、中国の炭層ガス資源のポテンシャルは在来型天然ガス資源に匹敵すると見ている。劉連和司長によると、中国の在来型天然ガス開発の生産能力は現在石油よりも低いが、将来天然ガス生産量は石油と同等になり、さらに、もし炭層ガスの開発利用規模が在来型天然ガスの水準に達すれば、中国のエネルギー供給は現在の石油生産能力の3倍になる。炭層ガスは資源、環境、安全等の面で優越しており、有効な政府管理、成功した企業の運営や探査、採掘、研究開発、技術、政策等の面で国外の炭層ガス開発の成功例は中国にとっても参考になる。

　中国はすでに炭層ガスの産業化を促進する一連のインセンティブを確立している。政府は産業政策の面から炭層ガス企業に優遇策を適用するとともに、クリーン・エネルギーの開発利用の面からも技術導入と研究開発に優遇措置を取っている。また、炭層ガスの探鉱権、採掘権の管理や石炭と炭層ガスの総合開発、総合利用といった面でも一連の措置を取っている。

（中国石化新聞網 11月15日）