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中国
【石炭】

広東が大量の石炭輸入 (2007/11/17)
2007/11/28
中国【石炭】

 発電企業の粤電集団、深セン能源集団及び華能集団国際が、インドネシアの石炭企業Pt. Adaro Indonesiaと石炭長期売買契約を締結した。Pt. Adaro Indonesiaは今後5年間で、3,250万トンの石炭を輸出することになる。業界筋によると、外国企業とのこれほど大規模な石炭売買契約は広東初となる。中国国内市場ではこれまで国産炭が大勢を占めていたが、今回の契約はその地位が揺らぎ始める予兆でもある。

 広東省は、石炭消費全国一であり、近年安定的な石炭供給システムの構築に力を入れている。神華集団とは年間5,000万トン、中煤集団とは年間1,000万トンの石炭売買枠組合意文書に調印しており、また、先頃山西大同煤鉱集団、内蒙古伊泰集団との間では第11次5ヵ年規画の1,000万トン石炭売買で枠組合意に達した。広東省が大型石炭集団と交わした契約による供給量は、2010年には8,000万トンに達し、広東省の石炭消費量の50%を占めると予想される。

 広東省は最近石炭輸入にも力を入れている。現在、国内の石炭需要が堅調であり、高品質の石炭供給量がますます少なくなっている。一方、輸入炭は価格、品質面で優れており、格好の補充源となっている。

 現在国外からの石炭輸入は一種のブームとなっており、インドネシアの石炭の他に、フィリピンの石炭も広東に入っている。

 (中国煤炭資源網 11月17日)