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中国
【石炭】

南アからの石炭輸入が急増 (11/11/21)
2011/12/2
中国【石炭】

 南アフリカのRichards Bay港の石炭管理会社によると、今年同港から中国とインドで輸出される石炭は同港の総輸出量の42%を占める。また、南アフリカ側の統計によると、中国が昨年南アフリカから輸入した石炭は140万トンで、同年の総輸入量の2%に過ぎず、2008年にいたってはわずか0.07%であった。

 Richards Bay Coal Terminal(RBCT)が11月7日発表したデータによると、10月の南アフリカの石炭輸出は前月比49.2%増の740万トンに上った。

 RBCTによると、同国は主に欧州とアジアの発電所向けに石炭を輸出している。南アフリカの石炭生産業者には、Anglo American、BHP Billiton、Exxaro、Optimum CoalやXstrataがある。

 中国国家発展改革委員会によると、国際金融危機以降欧州の石炭需要は不振であり、南アフリカの石炭輸出先は欧州からアジアに転換している。南アフリカの石炭大手Lonton Coalは今年6月、中国に提携相手を物色した。同社は原料炭、無煙炭、一般炭の探鉱開発を手がける民営企業であり、同社の有する石炭総資源量及び埋蔵量は70億トンを超える。

 中国税関総署のデータから分かるように、中国は石炭純輸出国から純輸入国に転じている。石炭企業と電力企業の紛糾がますます熾烈になり、鉄鋼企業やセメント企業の生産能力がますます拡大するにつれて、中国の一般炭及び原料炭の輸入は急激に増加している。2010年の中国の石炭輸入は1.65億トンに達し、輸入額は169.3億ドルに達した。

 アジア太平洋市場では、中国、日本、韓国等の石炭輸入が持続的に増加し、一方、オーストラリア、インドネシアなど石炭輸出大国の大雨などの影響で、石炭価格は緩やかに上昇している。

 (国際煤炭網 11月21日)