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中国
【石炭】

中国の炭層ガス開発には巨大なポテンシャル CMM利用量は回収量の3分の1足らず (12/01/05)
2012/1/12
中国【石炭】

 国家能源局は先日、炭層ガス(炭鉱ガス)開発利用第12次5ヵ年規画を公布した。同規画によると、2015年には炭鉱ガス事故の件数と死亡者数を2010年比で40%以上引き下げ、新規炭層ガス確認埋蔵量を1兆m3とし、炭層ガス生産量を300億m3、うち地上開発を160億m3として、基本的にそのすべてを利用する。また、炭鉱ガス回収量は140億m3とし、利用率を60%以上とする。泌水盆地とオルドス盆地東周縁部には2大炭層ガス産業基地を建設する。

 中国の炭層ガス開発は第11次5ヵ年規画期にスタートし、2010年には31億m3の生産能力を形成し、生産量は15億m3となった。しかし、国家能源局石炭司の魏鵬遠副司長によると、炭鉱ガス防止や炭層ガス産業の発展を制約する問題が依然存在している。中国の炭層ガス開発レベルは低く、確認原始埋蔵量は総資源量のわずか0.74%に過ぎない。基本的に大規模化を実現しているのは泌水盆地とオルドス盆地東周縁部だけであり、その他の地区では産業化は極めて難しい。炭鉱ガスの利用量は回収量の3分の1足らずでしかない。支援政策の実施と完備が必要であるが、地区によっては、炭層ガスと石炭の調和の取れた開発の仕組みが未だに形成されていない。

 (中財網 1月5日)