1. HOME
  2. 中国 【電力】

中国
【電力】

山東省がストロング・スマートグリッドの建設を加速 6447キロの送電線敷設へ (12/02/01)
2012/2/15
中国【電力】

 国家電網山東公司からの情報によると、山東省は今年電力網の建設を強化し、35kV以上のプロジェクト401件を稼動させて、送電線総延長を6,647.32キロ、変電容量を2,629.5万kVAとする計画である。送電線は2011年の2倍、変電容量は1.4倍になる。特高圧と省外からの電力導入を推進し、山東省のストロング・スマートグリッドを建設、完備する。

 山東省は2011年に217.6億元を投じて、35kV以上のプロジェクト190件を完成させ、3,377.19キロの送電線と1,872.96kVAの変電容量を完成稼動させた。しかし、山東省の急速な経済発展に伴い、山東電力網の最高負荷は年平均11.5%ものペースで増加している。今年は600万kW、来年は1,260万kWの電力不足が見込まれており、電力需給状況には依然極めて厳しいものがある。省の経済発展を制約するボトルネックを打破するため、山東省は引き続き特高圧と省外からの電力導入を推進するとともに、クリーン・エネルギーを発展させ、ストロング・スマートグリッドの建設と完備を加速する。

 第12次5ヵ年規画期の主なプロジェクトは、錫盟−済南−南京1,000kV交流特高圧、陝北−済南−●坊1,000kV交流特高圧、呼盟−青州800kV直流、彬長−臨沂東800kV直流、特高圧ステーション5ヵ所など。110kV以上の送電線を5.5万キロ超、変電容量を3億kVA超とする。また、電力網全体の発電容量の中で風力発電等のクリーン・エネルギーが10%以上を占めるようにする。

 さらに、県域電力網と主電力網の脆弱な系統連系問題を解決するため、山東電力は配電網の建設と改造も強化し、17の市のスマート配電網メインステーションを完成するとともに、農村電力網改造への投資を増やして、農村住民の生活用電力の安全と安定を確保する。同時に動態セキュリティアラーム機能を備える一体化コントロールサポートシステムのスマートグリッドの建設を加速し、スマートメーターの普及を推進して、直接電力供給エリアの情報採集カバー率を100%にする。

 (人民網 2月1日)

 ●…サンズイに「維」