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中国
【石炭】

石炭消費の合理的な規制によって産業構造調整を促進せよ (12/02/27)
2012/3/11
中国【石炭】

 劉鉄男国家能源局長は、石炭供給の確保と総量規制を結びつける形で、石炭消費総量を合理的に規制し、「強制的なメカニズム」を形作ることによって産業構造調整を促進すると表明した。

 中国の石炭開発配置は、「東部抑制・中部安定・西部発展」という原則に従って、石炭資源開発の戦略的な傾斜を形成することになる。

 「経済発展方式の転換に伴い、一次エネルギーに占める石炭の比重は若干下がるが、主要エネルギーとしての石炭の地位には今後とも相当長期にわたって変化が生じることはあり得ない」と、劉局長は述べた。

 また、劉局長は、第12次5ヵ年規画期には大型石炭企業グループ、大型石炭基地、大型現代化炭鉱を建設して、石炭の安定供給を確保するとともに、石炭の国際協力を深化、拡大すると述べた。

 劉局長によると、中国の石炭対外依存度は今世紀初頭の7%から2011年には14%に上昇した。石炭輸入量が増加し、エネルギー需要の増加スピードが速すぎる。その背景には中国の石炭等のエネルギー利用効率が低すぎるという問題もある。石炭の循環経済を加速発展させなければならないが、石炭化学工業は高投資・高排出・高消費であるため、国家能源局は関連計画を速やかに策定して、石炭化学工業の乱立と生産能力過剰を防止すると、劉局長は表明した。

 2011年の中国の原炭生産総量は35.2億トンに達し、前年比8.7%の増加となった。国家能源局は先月、2012年のエネルギー開発配置を行ったが、今年の新規石炭生産能力は前の年より117%多い2億トンになる。

 (財経報道 2月27日)