国際油価の大幅な高騰が続く中、国内では石油製品、特に軽油供給の逼迫が発生している。政府は石油製品出荷価格と基準小売価格を引き上げて、逼迫状況を一定程度緩和したが、一部地区で軽油逼迫が依然続いている。

11月24日、商務部は通達を出して、各地方政府の商務部門に対し、石油製品市場の状況を迅速に把握し、関係部門と共同で有効な措置を取って石油製品市場の供給と安定を維持するよう求めた。また、中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工(SINOPEC)に対し、市場への供給を確保するよう全力を上げて責務を全うするよう求めた。中国海洋石油総公司(CNOOC)、中国中化集団公司、陝西省延長石油集団有限責任公司も自発的に協力して、市場供給の確保を図っている。

　一方、鉄道部は石油・天然ガスの輸送を優先するよう通達を出した。特に河南、陝西、湖南、湖北の石油製品とLNGの逼迫については、鉄道部は鉄道現業部門に対し、石油製品の供給を安定させるため、CNPCやSINOPECの生産企業と連携して、輸送面で全面的に支援するよう求めている。

　（中国石化新聞網 11月26日）