省エネ・排出削減の強化に伴い、クリーン・エネルギーとしての地熱エネルギーの応用がますます重視されるようになった。科学技術部はすでに《中国地熱エネルギー利用技術及び応用》という宣伝用パンフレットをまとめた。

　科学技術部によると、地熱ヒートポンプ産業の売上高はすでに80億元を超えており、しかも毎年20％以上の速度で成長している。科学技術部の予測では、第12次5ヵ年規画期に地熱ヒートポンプによる暖房（冷房）面積は3.5億m2前後に達し、地熱開発利用全体の市場規模は少なくとも700億元前後になる。

　地熱エネルギー利用技術の普及を加速させるため、2011年4月から2012年3月にかけて、科学技術部は重慶市科学委員会と共同で全国範囲の地熱エネルギー利用技術及び応用状況について調査研究を進め、《中国地熱エネルギー利用技術及び応用》をまとめた。科学技術部はこのパンフレットの中で、中国の浅層低温エネルギーの利用可能量は巨大であると指摘している。また、第12次5ヵ年規画も未来のエネルギー構造の中で非化石エネルギーの比率を15％以上にすることを明確に打ち出している。こうしたところから、地熱エネルギー利用技術の急速な進歩に伴い、中国の未来のエネルギー利用の中で地熱エネルギーはより一層重要な地位を占めると予想できる。

　（上海証券報 3月13日）