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【原子力】

広東核電集団が仏と原子力発電の大口契約 (2007/11/26)
2007/11/26
中国【原子力】

 11月26日、胡錦濤主席と中国訪問中のサルコジ仏大統領の立会いの下、中国広東核電集団とフランス電力公社(EDF)が「台山核電合営有限公司設立合弁経営契約」に調印した。

 同契約によると、両社は、欧州型加圧水型炉(EPR)を採用する広東台山原子力発電所第1期プロジェクト(170万kW×2基)を合弁で建設、運営する。建設と運営は台山核電合営有限公司が当たり、EDFはこの公司に資本参加する。

 広東核電集団とEDFには20年余りにわたる友好協力関係がある。1984年にEDFが中国初の大型商用原子力発電所である大亜湾原子力発電所の建設に参加したことが発端である。同発電所は1994年に営業運転を開始して以来、良好な業績を上げている。大亜湾に続き、峰澳原子力発電所第1期、第2期でもEDFは技術協力を行った。2006年10月に、広東核電集団とEDFは「原子力発電所の生産・建設・多角開発に関する総合協議」に調印している。

 広東核電集団は原子力発電を本業とする中国唯一の大型クリーン・エネルギー企業であり、EDFは世界最大の原子力発電運営会社である。両社はいずれも、利益の共有、リスクの共同負担を原則とし、協力をより一層強化して、台山原子力発電所第1期プロジェクトを成功させると表明している。中国が「原子力発電所中長期発展計画」で謳われている目標を実現する上で、大きな貢献を果たすことだろう。

 また、広東核電集団はEDFとの契約と同時に、フランスのアレバ社との契約にも調印した。アレバ社と広東核電は、台山原子力発電所第1期の2基のEPRを共同で建造し、アレバ社が原子炉の運転に要するサービスと原料を提供することになる。その他に、広東核電がアレバ傘下のウラン鉱会社から生産量の35%を購入することでも合意した。広東核電とアレバ社の今回の契約額は80億ユーロに上る。

 なお、アレバ社の原子炉は第三世代加圧水型炉であり、出力1,600MW、安全性が高く、操作やメンテナンスが容易である。他の原子炉の耐用年数は40年であるのに対し、この原子炉は60年と長い。

 (国家電力信息網・中国経済新聞網・国際能源網 11月26・27・28日)