1. HOME
  2. 中国 【原子力】

中国
【原子力】

中国広東核電集団が高温ガス冷却炉の開発に参加 (2007/11/30)
2007/11/30
中国【原子力】

 中国広東核電集団、中国核工業建設集団、清華控股有限公司は中核能源公司の増資で合意に達し、広東核電が中核能源の株式の15%を買収して、高温ガス冷却炉による原子力発電技術や水素製造技術の共同開発を強化することになった。

 高温ガス冷却炉は先進的新型原子炉であり、窒素ガスを冷却材とし、グラファイトを減速材として、被覆粒子燃料とグラファイトからなる球形燃料や全セラミック炉芯構造材を採用、従来の原子炉と比べ、安全性に優れ、建設コストが安い。また、窒素ガスタービンを発電に採用すれば、発電効率も大幅に向上する。IAEA関係者によると、高温ガス冷却炉は原子力発電の革命となる可能性がある。中国は2006年、高温ガス冷却炉と大型加圧水型炉を国家中長期科学技術発展計画の重要項目に指定している。

 中核能源公司は中核建設集団と清華控股公司の共同出資により設立され、清華大学が高温ガス冷却炉の実用化を進める場となっている。また、山東栄成高温ガス冷却炉モデルプロジェクトの総合設計、ニュークリア・アイランド及び発電所の補助設計など一括して請け負っている。

 広東核電が今後原子力分野において主導的地位を維持する上で、中核能源公司への資本参加は重要な戦略的意義を担っている。広東核電は、プロジェクト管理の面で培ってきた豊富な経験を生かして高温ガス冷却炉の建設と管理に参加し、原子力のハイテク技術の実用化を通して、原子力発電の自主革新能力を高め、第四世代原子力発電技術をリードすることだろう。

  (中国電力網 11月30日)