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【石油・天然ガス】

化学工業をめぐる中露協力に新たなチャンス (12/03/26)
2012/3/30
中国【石油・天然ガス】

 3月22日、国務院新聞弁公庁主催の第23回中国ハルビン国際経済貿易商談会のプレス発表において、黒龍江省副省長の孫堯氏は、ロシアが昨年末にWTO加盟を承認されたことで、中露間の様々な分野における協力に新たなチャンスがもたらされていると表明し、特にエネルギーと化学工業分野の中露協力が新たなチャンスに遭遇しているとした。

 孫堯氏によると、WTO加盟後にロシアの投資政策はますます公平になり、国際ルールとリンクすることになる。貿易政策も一層安定し、特に関税が下がるため、他の国の商品やサービスにとっては新たなチャンスになる。中国企業は、石油、天然ガス、電力、熱力等の事業建設も含めて、ロシアの燃料動力コンビナートに積極的に参入できるようになる。また、電力、エネルギー、物流、林業、鉱物、インフラなどの中核企業による6大戦略連盟の結成を推進し、対露経済貿易機関の新たな部署を実現する。通商口やルートの建設も推進する。

 2011年の黒龍江省の対露貿易額は189.9億ドルで中国の対露貿易総額の24%を占めた。

 今回のプレス発表からの情報によると、黒龍江省は石油化学分野の対外協力プロジェクトの多くで協力パートナーを求めている。大慶経済技術開発区石油石化設備製造産業パーク、大慶市林源化学工業パーク、ハルビンハイテク産業開発区新素材産業パークなどである。新素材産業パークについては、ジャムスの年産16,000トン塩素系変性ポリマー材料プロジェクト、大慶ハイテク開発区の炭素繊維プロジェクト、大慶慶南新城のポリイミド粒子プロジェクト及びポリ乳酸繊維材料生産プロジェクト等がある。また、石炭化学・石油化学産業では、石炭ベースメタノール系オレフィン、イソプレンゴム、カプロラクタム、ビスフェノールA、ポリフェニレンサルファイド、炭酸ジメチルなど合計36のプロジェクトがある。

 (中国化工報 3月26日)