中国民航局航空機適航審査司の張紅鷹司長によると、民航局は今年2月、中国石油化工(SINOPEC)からの1号バイオジェット燃料の航空適用審査申請を受理し、今年11月までに審査を完了して、年内にもバイオジェット燃料による商用飛行を行う計画である。

　民航局は国際的に通用する検査基準と技術標準所定の審査手続きに従って、SINOPECの1号バイオジェット燃料に対し、実験室での性能検査や互換性テスト、試験飛行等の一連の審査作業を行い、航空機への使用の安全性を確保した上で、商用飛行に使用することを承認する。

　なお、民航局によると、電力、ソーラー、水素、原子力など新エネルギーのほとんどは商用飛行に使用することが不可能であり、代替エネルギーとして選択できるのはバイオ燃料だけである。

　SINOPECのバイオジェット燃料は複数の動植物油脂を原料とし、自主開発による水添技術、触媒剤や技術を採用して生産している。SINOPECは目下バイオジェット燃料の原料供給源を開拓しており、飲食店の廃油や海藻によるバイオジェット燃料技術の開発を進めている。

　（新京報 4月10日）