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【原子力】

新規原子力発電事業再開の道筋が日増しに明朗化 (12/04/25)
2012/4/25
中国【原子力】

 2012年に入り、新規原子力発電事業許認可再開の呼び声がますます高まっているが、電力不足もまたその呼び声を後押ししている。業界関係者の予想によると、今年夏季の中国の電力不足は4,000〜5,000万kWに達する公算である。

 最近秦山原子力発電所第2期拡充プロジェクトが竣工したことは、中国の原子力発電の発展にとってポジティブなシグナルである。安全で信頼できる原子力発電は中国の経済利益に合致するとの呼び声も多くなっている。

 温家宝首相が2012年の全人代及び全国政治協商会議で行った「政府工作報告」は、「安全かつ効率的に原子力発電を発展させる」としている。全国政治協商会議委員で国家核電技術公司会長の王炳華氏は3月10日、「中央政府は今年原子力発電事業の許認可を再開する」との判断を示した。また、元国家能源局長の張国宝氏は、原子力発電の発展を選択することは避けることのできない大きな流れであると表明した。国家原子力発電重要専門委員会委員にして中広核集団の元安全総監である濮継龍氏も先日、「安全かつ効率的に原子力発電を発展させる」ことは国家利益に合致すると表明した。関係筋によると、原子力安全規画をめぐっては、原子力安全局の作業がほぼ完了しており、国務院の承認を待つだけである。また、「原子力発電中長期規画」もすでに国家発展改革委員会に上程されている。原子力発電事業の再開を支える2大基本文書はいずれも明朗になりつつある。

 (中国経済導報 4月25日)