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【新エネルギー】

蘭州集光型太陽光熱発電システムが系統連系発電に成功 (12/05/11)
2012/5/24
中国【新エネルギー】

 蘭州大成科技株式有限公司、蘭州交通大学、国家グリーンメッキ技術設備工学技術センターの産学研イノベーション連盟が請け負って3年間かけて開発した200kWトラフ式リニアフレネル型集光ソーラー光熱発電実験システムが5月9日、蘭州新区にある蘭州ソーラー光熱産業基地において順調に系統連系発電に成功した。有効出力は150kWを超え、同日の系統連系発電量は200kWhを超えた。同時に長さ各150mのトラフ式集熱ユニット2組と、長さ各96mのリニアフレネル型集熱ユニット2組も集熱によるスチーム生産を実現した。

 この集光・集熱及び発電プロジェクトは2009年に国家発展改革委員会の新規追加中央政府投資重点産業振興並びに技術改造事業の「大型トラフ式ソーラー集熱発電総合システム研究開発並びにデモンストレーション」に盛り込まれるととともに、甘粛省科技重要専門計画事業と甘粛省企業技術イノベーション重点事業に指定された。請負機関は、国家グリーンメッキ技術設備工学技術センター、甘粛省国際ソーラー利用技術センター、甘粛省集光ソーラー工学研究センターをプラットフォームとし、国のエネルギーセキュリティにコアテクノロジーと産業化のノウハウを提供することを目標として、光熱発電のあらゆる中核部品の研究開発と製造、太陽熱コレクタ・フィールド及び実験システムの設計・設置並びに調整試験を完了し、実験モデルシステムの実際の運転ノウハウを把握するとともに、プロジェクトと合わせて整った産業チェーンを完成した。第1期は年産20,000本の真空集熱管生産ライン、自主研究開発・製造による4m集熱管内管真空複合メッキライン、自主研究開発・製造による大型集光装置真空(乾式)メッキ銀反射ミラー生産ラインなど中核設備を完成した。

 また、中核部品及び太陽熱コレクタ・フィールドの分野ですでに6件の特許を取得し、トラフ式とリニアフレネル型の太陽熱コレクタ・フィールドの中核技術を把握した。数十メガワット級のトラフ式とリニアフレネル型の光熱発電所太陽熱コレクタ・フィールド及び熱交換システムにあらゆる中核部品を供給する生産能力を具備するのみならず、大型太陽熱コレクタ・フィールド及び熱交換システムの建設及び調整試験を請け負うことのできる能力と貴重なノウハウを備えている。

 (中国科技網 5月11日)