山西省長治市の三元煤業はオーストラリアのカーボン・エナジー社と技術協力枠組協定に調印し、山西省の石炭地下ガス化事業で協力を展開することになった。

　双方は少なくとも合成ガス年産30ペタジュール（PJ）の地下石炭ガス化施設を建設し、保守及びモデル化も進める。カーボン・エナジー社は、立地先、技術、経営や保守等の面で技術サポートとマネジメントを提供する。

　石炭地下ガス化とは、地下にある石炭に調節燃焼を施し、石炭に対する熱作用と化学作用を通してガスを発生するプロセスであり、作井、石炭採掘、ガス化を一体にした新しいクリーン・エネルギーと化学原料開発技術である。石炭の中からエネルギー含有成分を抽出して、物理的採掘を化学的採掘に変えるものであり、第二世代採炭法とも呼ばれる。地下ガス化ガスは民生用ガスや発電に利用できるだけでなく、純水素を抽出して合成油、DME、アンモニア、メタノールの原料ガスにすることも出来る。

　（中国化工報 5月21日）