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【新エネルギー】

中国が南シナ海メタンハイドレートの新たな「精確調査」を展開 (12/05/27)
2012/5/31
中国【新エネルギー】

 戦略代替エネルギーとしてのメタンハイドレートの商業開発を加速するため、中国の自主設計による初のメタンハイドレート総合調査船「海洋六号」が再び南シナ海北部海域に入り、新たな「精確調査」を行う。

 プロジェクトの首席科学者であり広州海洋地質調査局総工程師である楊勝雄氏によると、中国は1999年に海洋メタンハイドレートの調査研究に着手し、2007年5月にはメタンハイドレート実物サンプルの採取に成功した。基礎評価によると、南シナ海北斜面の神狐海域メタンハイドレート集中エリアの予測埋蔵量は約194億m3。当面の研究作業を全面的に総括した上で、メタンハイドレート開発技術及び環境規制面で研究作業を加速するため、中国は2011年にメタンハイドレート鉱床形成規律の新研究をスタートさせた。これは国家「973」計画の重点研究事業に指定され、期間は3年。今年の探査研究作業は、南シナ海北部事前探査を基礎に重点目標エリアを囲い込み、もって次の段階におけるより一層精密な試掘作業の準備とする。

 最近の海上調査では、「海洋六号」によって詳細探査エリアに海底カメラとROV海底ロボットを設置し、深海マルチビームと海底電磁波による水和物分布状況の探査を追加した。条件が整えば、来年には再びサンプルを採取する計画とのこと。

 (新華網 5月27日)