国土資源部石油ガス資源戦略研究センターの李玉喜研究員は5月24日、中国石油石化産業発展サミットフォーラムにおいて、中国のシェールガスはポテンシャルが巨大であり、広範に分布しているが、初期投資が大きい、開発コストが高い、生産サイクルが長い、投資回収に時間がかかるといった問題があり、シェールガス開発初期段階においては財政補助や課税減免などの優遇措置による支援が切実に必要であると表明した。

　李玉喜研究員によると、シェールガスは世界のエネルギー分野の一大革命であり、非在来型天然ガスは世界の天然ガス市場、エネルギー供給構造や地政学に大きな影響を与え、世界の石油・天然ガス探査開発にとって新たな希望材料になる。2011年の世界10大石油科学技術進歩のうち4つがシェールガスに関するものであった。2035年にはシェールガス生産量は天然ガス生産量の半分に達する見通しである。中国は2000年から海外のシェールガス開発状況について調査と研究を開始し、2011年には初のシェールガス資源ポテンシャル評価を完了した。その結果、中国のシェールガスは幅広く分布し、可採資源量は約25兆m3に上ることが分かった。李玉喜研究員によると、中国のシェールガス資源ポテンシャルは大きく、社会資本の投資熱も極めて高いが、中核技術が遅れを取っており、米国に比べシェールガス開発水準は10年近くも遅れている。また、シェールガスは生産サイクルが長く、約30〜50年を要する。優遇政策による支援がないまま企業の投資のみに依存するのでは持続は困難である。

　そこで、李玉喜研究員は、シェールガス開発に対して、炭層ガス支援政策よりも優遇的な支援政策を適用し、財政補助、市場による価格決定、探鉱権や採鉱権の使用費の減免、中核設備並びに技術の関税免除、用地及び用水の保障といった面で支援を与えるよう建議し、中国のシェールガス開発は海外の経験に学びつつ、積極的かつ穏健に推進し、中国式のシェールガス発展の道を歩むべきであると提言した。

　（新華08網 5月28日）