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中国
【石炭】

ペトロチャイナが炭層ガス開発計画目標を上方修正 (12/05/30)
2012/6/4
中国【石炭】

 シェールガスの大規模生産が短期的には難しいため、中国石油天然ガス (PetroChina)は非在来型天然ガス開発の重点を炭層ガスに置いている。中石油煤層気公司の接銘訓総経理(社長)は5月24日、第15回中国北京国際科技産業博覧会において、PetroChinaが改めて炭層ガス開発計画を策定し、2015年の生産目標を従来の40億m3から50%引き上げて60億m3にすると表明した。なお、今年の同社の炭層ガス生産量は30億m3を超える見通しである。

 接銘訓総経理によると、中国の炭層ガス生産井は約5,000坑であるが、PetroChinaは2012年から毎年炭層ガス生産井2,500坑を掘削する。中国の炭層ガス産業総投資の80%がPetroChinaであるが、技術が炭層ガス産業の発展を制約している。しかし、国家発展改革委員会が公布した炭層ガス開発利用第12次5ヵ年規画は、2015年には中国の炭層ガス生産力を300億m3にするとしているが、PetroChinaの60億m3はその20%に過ぎない。PetroChinaの周吉平総裁は、山西省の炭層ガス、特に1,500メートル以内の炭層ガス採掘においてPetroChinaの技術は比較的成熟しており、大規模な生産量を形成していると述べた。また、PetroChinaは山西省における炭層ガス販売の部署にも着手している。5月23日、PetroChinaの崑崙燃気有限公司は山西省国新能源発展集団有限公司など5社と共同で10億元出資して太原市燃気集団を設けた。太原市に年間30億m3の天然ガスを販売する計画である。

(国際燃気網 5月30日)