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【石炭】

彬長鉱業集団が中国初の低濃度炭鉱メタンガス発電所を完成 (12/05/31)
2012/6/7
中国【石炭】

 陝煤彬長鉱業集団は大仏寺炭鉱に中国初の低濃度炭鉱メタンガス発電所を建設した。同発電所は総設備容量1.3万kW、年間発電能力8,000万kWhであり、年間37.8万トンの二酸化炭素排出を削減する。現在設備容量では中国最大の低濃度炭鉱メタンガス発電所であり、低濃度炭鉱メタンガス発電機余熱排気ガスを利用する唯一の発電所になる。

 陝西彬長鉱区は国が指定した13の大型石炭基地の一つであり、超大型炭鉱5ヵ所を有し、石炭年産能力3,200万トン、炭鉱メタンガス埋蔵量は300億m3と見込まれる。彬長鉱業集団は石炭採掘過程で回収した低濃度炭鉱メタンガスを利用して発電を行う。すでに16台のユニットを完成しており、累計1,100万kWhの発電を行っている。彬長鉱業集団は鉱区の開発と炭鉱メタンガス回収状況に応じて、胡家河、小庄、孟村、文家坡等の坑井において続々と低濃度炭鉱メタンガス発電所を建設し、最終的には鉱区の炭鉱メタンガス発電設備容量を5万kW以上にして、年間160万トンの二酸化炭素を削減する。また、同公司の6万m3/hの通風炭鉱メタンガス酸化応用技術装置は、国家能源局の鑑定で国際先進水準に達しているとされている。8,628万元投じて、大仏寺炭鉱に10台設置して、設備容量4,500kWの蒸気タービン発電能力を形成し、年間発電量を3,000万kWhとし、二酸化炭素56万トンを削減する。坑井通風炭鉱メタンガス発電所は中国初になり、中国の通風炭鉱メタンガスの総合開発利用に対し、重要なモデルとして推進役を発揮する。坑内炭鉱メタンガス資源を最大限に利用し、大規模回収を実現するとともに、安全生産を促進し、温暖化ガスを削減するため、同公司はオーストラリアと協力して炭鉱メタンガス地上回収公司を設け、回収した炭鉱メタンガスを、浄化と加圧液化処理を施した上で都市ガス網に入れ、民生用ガスや自動車用ガスに利用する。こうして彬長鉱業集団は真の意味で「黒色資源・グリーン採掘」の発展目標を実現することになる。

 (新華網 5月31日)