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中国
【省エネ・環境】

《2011年環境公報》が発表 中国の環境には依然巨大なチャレンジ (12/06/06)
2012/6/14
中国【省エネ・環境】

 6月5日、《2011年中国環境公報》が北京で発表された。2011年の中国の環境状況は穏健であったものの、大気の質、淡水環境、農村環境の面では依然として巨大なチャレンジに直面している。

 同公報によると、全国の地表水の水質は全体的に「軽度汚染」であり、湖(ダム)の富栄養化問題が突出している。黄河、松花江、淮河、遼河は全体的に「中度汚染」。また、モニタリングを行った26の湖(ダム)の中で、富栄養化状態のものが53.8%を占める。モニタリングを行った200都市、4,727ヵ所の地下水観測ポイントのうち、水質が「優良」「良好」「やや良好」の観測ポイントが45.2%を占め、「やや劣悪」〜「極めて劣悪」は55.0%を占めた。

 新しい大気質標準が施行されて以後、中国の都市大気中の微小粒子(PM2.5)汚染が徐々に表面化し、2011年の一部モニタリング試行都市のモニタリング結果を見ると、新しい大気質標準(PM2.5年平均値の2級標準は35μg/m3)を適用した場合、多数の都市で微小粒子が基準をオーバーすることになり、年平均値は58μg/m3になる。

農村及び農業の汚染物排出量は大きく、農村の環境状況には厳しいものがある。2011年に環境保護部は全国364ヵ村を対象にモニタリングを試験的に展開したが、その結果によると、環境大気質が基準に合格している村は81.9%、農村地表水は「軽度汚染」、農村土壌サンプルの基準超過率は21.5%であった。ゴミ置き場周辺、田畑、菜園や企業周辺の土壌汚染は比較的深刻である。

 (中国環保網 6月6日)