最新の通関統計によると、2012年1〜5月に満州里通商口経由で輸入したロシア石炭は76万トン、金額では5,000万ドルを超え、前年同期比900％の増加になった。今年、満州里通商口から輸入するロシア石炭は200万トンを超え、6,000万元の税収になる見込みである。

　満州里通商口経由のロシア石炭輸入が激増した主な原因は次のようになる。

　（1）満州里通商口からのロシア原油輸入が停止されたため、満州里〜ザイバカル鉄道の輸送能力に約900万トンの空白が生じ、そのことが他の鉄道輸送貨物の大幅増につながった。

　（2）多数の中国企業がロシア極東地区で鉱業開発を進めたことが中露両国間の鉱産物輸送の大幅増加に波及した。

　（3）満州里通商口はロケーションに優れ、交通も便利で、しかも十分な輸送力があるため、中露間の鉄道輸送において最も優先される選択肢になる。

　（4）ロシアの石炭は炭質に優れ、カロリーが高い。また、中国の石炭価格高騰などの要因も重なって、大量の石炭資源が続々と中国に流入し始めている。

　（満州里人民政府 7月6日）