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中国
【新エネルギー】

エネルギー危機下においてバイオエネルギーは最良の代替エネルギー (12/07/24)
2012/8/2
中国【新エネルギー】

 中国は今や世界一のエネルギー消費大国である。エネルギー構造調整においては再生可能エネルギーの発展を優先することなり、中でもバイオマスエネルギーは最も展望の広がっているエネルギーである。

 エネルギーに換算すると、バイオマスは石炭、石油、天然ガスに次いで第4位であり、国際社会においてもエネルギー危機を緩和する最良の代替方式として公認されている。

 前向き産業研究院が発表した《2012〜2016年中国バイオマスエネルギー発電産業市場前向き並びに投資戦略計画分析報告》によると、2011年末時点の全国の系統連系型バイオマス発電設備は436.39万kWで、系統連系型新エネルギー発電設備の8.46%を占める。2011年の全国の系統連系型バイオマス発電量は191.21億kWhであり、系統連系型新エネルギー総発電量の20.48%を占めた。

 中国のバイオマスエネルギー資源は豊富であり、バイオマス発電産業発展の見通しは良好である。中国の農作物作付面積は1.6億ヘクタールに上り、年間約7億トンのバイオマスを産出する。もう一方では、現有の森林面積は2億ヘクタール近くに上り、緑被率は20.36%、獲得可能なバイオマス資源量は約8〜10億トンになる。加えて、中国には植林に適した土地が5,400万ヘクタール余りあり、生態系の建設と結びつけて植物の作付けを行うことが出来るなど、中国はバイオマス発電産業の発展において優越性を備えている。バイオマス発電産業を発展させることは、安定的、経済的、クリーンで安全なエネルギー供給システムを構築し、発展に対する環境上の制約を打破する上で重要な方途になる。

 2009年の再生可能エネルギー法改正案公布以来、中国はバイオマス発電産業の秩序ある急速な発展を促進するために、支援政策を次々と策定してきた。《バイオマスエネルギー並びにバイオケミカルの発展に関わる財政租税政策の実施意見》《くずわらのエネルギー化利用補助基金管理暫定弁法》《農林バイオマス発電価格政策の完備に関する通達》《バイオマス発電事業の建設管理に関する通達》などが挙げられ、支援は次第に強化されるようになった。

 間もなく策定される《再生可能エネルギー発展第12次5ヵ年規画》は、第12次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギー分野の発展目標や具体的な産業発展部署を明確にしている。2015年にはバイオマス発電設備は1,300万kWに、2020年には3,000万kWに達すると見込まれる。うち農林バイオマス発電が800万kW、メタン発酵ガス発電が200万kW、ゴミ焼却発電が300万kWに達する。また、バイオブリケット利用量は1,000万トン、バイオエタノール利用量は350〜400万トン、バイオディーゼル利用量は100万トン、バイオジェット燃料利用量は10万トンに達する。

 前向き産業研究院バイオマス発電産業研究チームの分析によると、こうした一連の目標に導かれる形で、中国は第12次5ヵ年規画期にバイオマス発電の建設ブームを迎えることになり、バイオマス発電に関わる企業にプラスの影響がもたらされる。同時にバイオマス発電産業に対する政策支援が絶えず強化され、バイオマスエネルギー産業は急速な発展のピークへと突き進むだろう。

 (生意社 7月24日)