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【新エネルギー】

中国ソーラー企業のブラジル進出に保護主義の壁 (12/08/11)
2012/8/16
中国【新エネルギー】

 ブラジルの再生可能エネルギー市場の分け前に与ろうと期待する中国のソーラーメーカーは失望することになる。なぜなら、外国製設備のシェアを制限するブラジルの法律のため、ソーラー開発業者は中国の英利やサンテックなど大手メーカーの太陽光発電ユニットを使用できないからである。規定によると、入札に参加するメーカーがブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)から最低年利2.5%・15年期限の低金利融資を受けようとする場合、ソーラーユニットの少なくとも6割が国産でなければならない。そのためコストは3割高くなり、業者の関心は低く、BNDESには未だに関連する融資の申し入れはない。ブラジルのソーラー発電の普及は周辺諸国に後れを取っている。チリに建設したソーラーパネルの生産能力が1,000MWに上るのに対し、隣国ブラジルはわずか67.5MWであり、その差は15倍に上る。

 とはいえ、ブラジルのソーラー市場のポテンシャルには疑問の余地はない。ブラジルが新たに実施する2つのソーラー政策によって南米全体のソーラー市場の急成長が促される公算である。ソーラー研究の専門ウェブサイトであるSolarbuzzによると、南米のソーラー市場はブラジルのソーラー政策から恩恵を受けて、2012年の生産高は350%の伸び率を示す見込みである。

 (太陽光発電網 8月11日)