中国国内石炭市場の低迷が続く中、山西、陝西、内蒙古等の一部石炭企業はすでに自主減産を開始している。7月の最新データによると、山西、陝西、内蒙古の石炭生産量はいずれも6月に比べ顕著な低下傾向を示している。山西省の7月の石炭生産量は7,198万トン、前月比16.4％減少し、内蒙古の原炭生産量は8,397万トン、前月比5.2％下がった。陝西省の原炭生産量は前月より159.14万トン、3.78％減少した。

　国家発展改革委員会の《石炭産業発展第12次5ヵ年規画2012年度実施方案》は、今年の全国石炭生産量を36.5億トンに抑制することを打ち出している。3大石炭生産地の予想生産量は、山西8.1億トン、内蒙古9.2億トン、陝西4億トンであり、いずれも2011年の生産量を下回る。こうしたところから、山西。内蒙古、陝西の3省・自治区には今後もなお一定の減産圧力がかかるだろう。

　（毎日経済新聞 8月16日）