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中国
【新エネルギー】

中国の電源構造においてクリーン・エネルギー投資の比重が著しく上昇 (12/08/21)
2012/8/30
中国【新エネルギー】

 中国の電源構造に変化が生じている。火力発電投資は年々低下し、クリーン・エネルギー投資の比率が著しく上昇している。

 中国電力企業聯合会が発表した今年1〜7月の電力事業運行及び需給統計速報によると、完了済みの電源投資のうち火力発電投資は479億元で前年同期比15.57%減少し、前年からの低下傾向が持続した。電源投資に占める火力発電投資の比重は28.03%に下がり、前年同期を4.1ポイント下回った。水力発電投資は626億元で、前年同期比37.14%増加した。

 中国電力企業聯合会によると、2011年の中国の火力発電投資は2005年のわずか49.89%であり、6年連続で減少した。2011年には電源投資に占める火力発電投資の比率は28.86%に下がっていたが、中国電力企業聯合会が今回発表した今年1〜7月のデータはこうした変化をさらに裏書するものとなった。

 中国では大型水力発電基地の建設が水力資源開発利用の主要な形式である。今年に入ってから、国家電網公司は特高圧電力網の建設とクリーン・エネルギー電力の受入を積極的に進めている。7月28日には、溪洛渡左岸〜浙江省金華間の±800kV特高圧直流送電プロジェクトが着工され、毎年400億kWhのクリーンな水力発電電力が金沙江下流から浙江省に直接送電されることになった。四川省はすでに特高圧送電線建設の「主戦場」であり、向家ハ〜上海間の±800kV特高圧直流送電線が稼動し、錦屏〜蘇南間の±800kV特高圧直流送電線は試運転に入っている。送電容量はそれぞれ640万kWと720万kW。上記3件の特高圧直流送電プロジェクトの送電容量を合計すると2,160万kWに達する。豊かな水力発電電力を華東へ送ることで、東部地区の電力需要を賄うことともに、生産地区のクリーン・エネルギーの開発と利用、そしてより大きい範囲での最適化配置を推進して、西部地区の水力資源の優越を経済的優越に転換し、地域経済の均衡の取れた発展を実現することが出来る。

 (英大網 8月21日)