吉林省四平市は、公主嶺市、大唐新能源有限公司、デュポン中国集団公司とMOUに調印し、総投資額35億元の第二世代燃料エタノール事業の協力で合意した。

　中国の燃料エタノールは数年前のトウモロコシ系エタノールの大規模発展から、キャッサバ、サツマイモ、甘コーリャン等の非穀物由来のエタノール開発に転換するとともに、セルロース系エタノールの実験工作を推進している。《再生可能エネルギー中長期発展規画》に基づき、中国は2020年までにバイオエタノール年間利用量を1,000万トンにする計画である。国家発展改革委員会能源研究所再生可能エネルギー発展センターの任東明副主任の見方では、非穀物系作物をエタノールの原料とする場合、競争上の優位が顕著でなく、原料供給にもリスクが存在し、価格の上昇や供給の季節性、栽培構造の調整など様々な要因から制約を受けることになる。一方、中国のくずわらや林業廃棄物は繊維質に富み、毎年の利用量は6億トンに達する。したがって、セルロース系エタノールこそが持続可能な発展にとって新たな選択肢になるが、技術進歩によってコストを引き下げることが当面の最も重要な課題になる。

　（城市晩報 9月7日）