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【エネルギー全般・政治経済】

ソーラー発電第12次5ヵ年規画公布で PV設備目標40GWの風聞は否定 (12/09/12)
2012/9/21
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家能源局は9月12日、《ソーラー発電第12次5ヵ年規画》を正式通達した。

 本規画に基づき、2015年末の中国のソーラー発電設備容量は2,100万kW、年間発電量は250億kWhに達する。中・東部地区においては、建築と結び付けた分散型太陽光発電システムを建設することに重点を置き、1,000万kWの分散型太陽光発電設備容量を建設する。また、青海、甘粛、新疆、内蒙古といった太陽エネルギー資源が豊かで未利用の土地が多い地区では、現地の電力供給を増やすことを目的に、1,000万kWの系統連系型太陽光発電所を建設する。さらに、経済性が太陽光発電に基本的に相当することを前提に、100万kWの太陽熱発電設備容量を建設する。同規画はさらに、第12次5ヵ年規画期の発展を基礎に、ソーラー発電産業の大規模発展を引き続き推進し、2020年にはソーラー発電設備容量を5,000万kWにして中国のソーラー発電産業を国際先進水準に高めることを求めている。

 これより先、《ソーラー発電第12次5ヵ年規画》において2015年末の設備容量目標が40GWに引き上げられるとの報道があったが、今回の規画の公布により、そうした伝聞は否定された。但し、国家能源局は今回の規画通達において、「規画実施過程においてソーラー発電規画の評価を適時展開し、発展情勢に基づいて規画の進行に対し必要な改定と調整を施す」と表明しており、今後の目標に上方修正の余地を残している。

 (北極星太陽光発電網 9月12日)