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【新エネルギー】

2011年の風力発電の「棄風」率は12%超 (12/09/21)
2012/9/30
中国【新エネルギー】

 国際環境保護組織グリーン・ピース、中国資源総合利用協会再生可能エネルギー専門委員会並びに世界風力会議は9月18日、北京において《中国風力発電発展報告2012》を共同発表した。同報告によると、2011年にはすでに系統連系と電力受入問題が中国風力発電の健全で持続可能な発展を制約する重大なチャレンジになっている。2011年末時点の全国の風力発電累計設備容量は62.36GW、系統連系容量は47.84GW、系統連系率は76.7%で、2010年の69.9%からは若干上昇した。しかし、風力発電電力は系統連系後も依然として電力グリッドの調節指令から制限を受ける。不完全な統計ながら、2011年の「棄風」(電力グリッドの制約により風力発電電力を受け入れられないこと)電力は100億kWhを超え、「棄風」率は12%を超えた。これは標準炭換算で石炭330万トンのロスに相当する。

 「棄風」現象の最も深刻なのは伝統的な風力発電市場である「三北(東北・華北・西北)」地区である。2011年の全国の系統連系風力発電機の平均利用時間数は1,903時間で、2010年に比べ144時間減少した。「棄風」に起因する風力発電企業の損失は50億元以上に上り、風力発電産業の収益水準の50%に当たる。

 (中国科学報 9月21日)