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【石油・天然ガス】

中国シェールガスの商用化にはなお時間が必要 (12/09/27)
2012/10/10
中国【石油・天然ガス】

 中国のシェールガス探査開発は、技術上のボトルネックに直面しているのみならず、管理制度や生産技術標準、規範も依然として欠如している。実際、第12次5ヵ年規画期における中国のシェールガス開発は探査が主であり、第13次5ヵ年規画期の産業化に向けての準備になる。

 国土資源部石油ガス資源戦略研究センターの関係者は、中国は依然シェールガス資源の地質調査とアセスメントを強化して資源基礎を固め、有利な鉱区を選定して公開入札を進め、大規模化開発を加速する必要があると指摘する。同氏によると、中国は今後とも引き続きシェールガス鉱区の入札を行う。

 業界内の専門家によると、米国はシェールガス開発の技術的準備に10年余りの時間をかけたが、中国には水平掘削、破砕技術、破砕液や技術サービス等の総合企業がなく、中国の地質と地形環境に適した低コスト技術を開発しなければならない。米国はシェールガス水平井の掘削に約3,000万人民元を投入するが、中国のコストは約1億元になるとのこと。その差額は中国が米国の技術を購入する経費である。

 今のところ中国のシェールガス開発は探査が主であり、大規模開発は未だ始まっていない。産業化にはなお時間を要し、真の意味での商用化が実現するのは第13次5ヵ年規画期になる。さらに、シェールガスの大規模開発にはパイプラインシステムやギャザリングステーション、加圧ステーション、ピグステーション等の地上施設を建設しなければならない。対外輸送にはパイプラインや道路、鉄道等の建設も必要である。これらの施設は開発の商業価値が明確になってからようやく建設が開始される。

 (中国能源網 9月27日)