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【石炭】

中国の石炭産業情勢は2013年も依然楽観できず (12/10/19)
2012/10/29
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会が10月18日に発表した予測値によると、今年の石炭新規生産能力は需要の伸びを上回り、石炭生産量は37億トンを超えることになり、2013年も石炭経済情勢は依然として楽観できない。最近、沿海地区の石炭価格には小幅の上昇が生じているものの、中国煤炭工業協会の分析では、市場の需給軟調の態勢に根本的な変化が生じたわけではない。大同−秦皇島鉄道路線の保守検査が終了すると、全国石炭市場は依然として下振れ圧力に直面することになる。

 統計によると、石炭輸送量が下がり、石炭市場が在庫を消化する上で圧力は極めて大きい。第1〜第3四半期の全国鉄道石炭累計輸送量は16.83億トン、前年同期比0.1%下がった。1〜8月の全国主要港湾の石炭累計発送量は4.1億トン、前年同期比6.4%減となった。9月末の全社会石炭在庫は2.87億トンに上っている。

 さらに、今年1〜8月の大手石炭企業90社の利益は前年同期比14.5%減少し、うち16社は赤字になった。

 しかし、中国煤炭工業協会の指摘によると、現在の石炭市場は相対的に言えば軟調であるが、世界的な情勢を見ると、石炭消費総量は増加傾向を示しており、長期的な供給不足問題には依然注視しなければならない。

 (東方早報 10月19日)