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【石油・天然ガス】

重慶に中国初のシェールガス生産能力建設デモンストレーションエリアが着工 (12/10/24)
2012/11/2
中国【石油・天然ガス】

 10月23日に重慶市国土建物管理局から得た情報によると、重慶市梁平県において中国初のシェールガス生産能力建設デモンストレーションエリアが着工された。2015年にはシェールガス年産3〜5万m3が可能になる見通し。

 資源評価結果によると、重慶のシェールガス資源ポテンシャルは12.75兆m3、全国の9.49%を占め、可採資源ポテンシャルは2.05兆m3、全国の8.17%を占める。重慶の資源ポテンシャルと可採資源ポテンシャルはいずれも新疆、四川に次いで全国第3位。中央企業と地方企業など複数の方面の参加を得て、重慶市の黔江、梁平、彭水等のシェールガス開発は大きなブレークスルーを遂げている。黔江の「黔頁1井」は重慶市初のシェールガス評価井であり、8月12日時点の天然ガス生産量は1日当たり1,600 m3、最高3,000 m3前後に達している。秀山は第1期二次元地震データ収集を完了し、目下、前期実証作業を展開中である。中国石油化工(SINOPEC)や中国石油天然ガス(CNPC)等の中央企業も重慶市においてシェールガス探査を展開している。

 SINOPECはシェールガス探査開発の重点を重慶に置き、梁平県に中国初のシェールガス生産基地を建設するとともに、重慶市の彭水、南川、●陵、▲江等でシェールガス探査作業を展開している。CNPCは永川にシェールガス井を掘削して日量約10万m3の天然ガスを生産している。CNPCは江津、栄昌、巫溪等の地区を次の探査評価作業の対象に盛り込んでいる。

 重慶市国土建物管理局によると、次の段階ではシェールガス資源の調査と評価を重慶市全体に広げて、市全体のシェールガス資源分布状況を全面的に把握するようにする。また、重慶市はCNPCやSINOPECと協力して、在来型石油・天然ガス鉱区内におけるシェールガスの探査開発も強化するよう計画している。

 (生意社 10月24日)

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