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【石油・天然ガス】

露ガスプロム社長「中露天然ガス交渉が進展」(12/10/30)
2012/11/8
中国【石油・天然ガス】

 ロシア天然ガス会社Gazpromのミレル社長は、中露両国の天然ガス供給交渉が進展を遂げたと表明した。

 ミレル社長は、「APECサミット(9月初頭にウラジオストックで開催)は天然ガス交渉に活力を注入した。我々は企業レベルにおいて一連の会談と商談を行った。交渉には新しい動向が出現したと言える」と述べた。

 そのことが交渉成功を意味するかどうか、記者から明確な回答を求められたミレル社長は、「新たな動向と言うからには、前向きのものだ」と述べた。但し、ミレル社長は、いつ頃になったら具体的な合意に達するのかについては明確に表明しなかった。

 ロシアのエネルギー省次官アナトリー・ヤノフスキーは先週、中露間の天然ガス供給問題とエネルギー協力に関する新たな交渉が10月末に行われると表明していた。

 ロシアと中国は2010年9月、天然ガス供給の基本条件に関して法的拘束力を有する文書に調印していた。中国への天然ガス供給は東西2本のパイプラインによって行うこと、西線は西シベリアの資源基地を利用すること、東線は東シベリア、極東及びサハリン大陸棚の資源基地を利用することが規定されている。2本のパイプラインのガス輸送量は年間680億m3に上り、うち300億m3が西線による。

 しかし、ミレル社長は、東線の供給はLNGを優先する方針であると表明していた。同氏は昨年6月末、Gazpromが中国への天然ガスパイプライン敷設の準備を完了したと表明し、2012年1月末には対中天然ガス供給は価格問題の交渉を残すのみであると指摘していた。また、Gazpromのメドベージェフ副会長は今年2月、Gazpromが2012年中に対中天然ガス供給で合意に達するよう努力すると表明した。

 (俄新網 RUSNEWS.China 10月30日)