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中国
【石炭】

2015年には新疆の石炭生産能力が4億トン超に (12/10/31)
2012/11/8
中国【石炭】

 新疆自治区経済情報化委員会原材料工業処の汪元智処長は、新疆の現代的石炭化学工業の建設が集中期に入っていると表明した。新疆には華電、中電投、大唐、華能、神華、中煤、河南煤業化工、山東エン鉱といった企業グループが進出しており、石炭・電力・石炭化学事業の計画と建設を進めている。特にトルファン・ハミ、准東、イリ、庫拝、克拉瑪依・和豊の5ヵ所の石炭化学工業基地は最も大きな吸引力を有し、石炭化学企業の投資ブームに火がついている。

 新疆自治区は石炭・電力・石炭化学第12次5ヵ年規画を策定し、2015年には新疆の石炭生産能力を4億トン、対外輸送量を5,000万トンにする計画である。また、高品位炭資源を活用し、イリと准東の石炭基地に重点を置いて、現代的石炭化学工業の発展に力を入れるとともに、在来型石炭化学工業のアップグレードを進める。技術水準と深加工の程度を高め、石炭由来の合成アンモニア、DME、CTG、CTO、石炭由来グリコール、コーキングの産業チェーンを形成し、一定規模の現代的石炭産業クラスターを速やかに建設する。2015年には石炭由来の尿素生産能力260万トンを形成し、ジメチルエーテルは年産80万トン、天然ガス1,000億m3、オレフィン100万トン、エチレングリコール100万トンとする。第12次5ヵ年規画期にはコークスの新規生産能力800万トンを建設する。

 鉄道建設の加速、石炭系天然ガスパイプラインの延伸や政策レベルの効果に伴って、新疆の石炭産業は高速開発段階に進み、1億トン級の石炭生産事業、1,000万トン級の石炭化学事業や1,000万kW級の石炭発電など超大型石炭・電力・石炭化学基地完成も間近い。

 (商務部ウェブサイト 10月31日)