国家「863」計画重要事業の中国高速実験炉プロジェクトが科学技術部の専門家検収にパスした。高速実験炉の建設は、中国の原子力発電が「加圧炉−高速炉−核融合炉」の3段階開発戦略における第2段階において大きなブレークスルーを遂げたことを意味する。また、中国が第四世代原子力発電技術の研究開発において、国産先進グループに列し、世界でも数少ない高速炉技術を有する国の一つになったことを意味する。

　中国の高速実験炉は熱出力65MW、電気出力20MW、世界でも数少ない大出力と発電機能を備える高速実験炉になる。主要システムの設定とパラメータの選択は大型高速炉発電所と同等である。

　中国は高速実験炉の開発と研究を進める中で自主イノベーションの成果を上げ、特許を取得し、高速実験炉の自主研究、自主建造、自主運行並びに自主管理を実現し、整った研究開発能力を形成し、一群の優秀な技術人材を育成した。中国の高速実験炉は中国のみならず世界の高速炉技術の進歩と原子力の持続可能な発展に大きな貢献を果たすだろう。

　（経済日報 11月1日）