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中国
【新エネルギー】

中国の風力発電設備容量が今年末には6,000万kW超に (12/11/07)
2012/11/14
中国【新エネルギー】

 2012年末には中国の風力発電設備容量が6,000万kWを超える見通しである。

 国家能源局新エネルギー・再生可能エネルギー司の史立山副司長は「風力発電は今や電力の重要な構成要素であり、エネルギー構造の調整と発展方式の転換、持続可能な発展の促進に対して重要な貢献を果たしている」と述べた。

 史立山副司長は、中国の風力発電が急速に発展した政策的要因は次の3つの面に帰結すると述べた。

 第1に、2003年に始まり数回にわたって実施した風力発電特許事業の公開入札によって、風力発電建設規模が従来の数千kWクラスから10万kWクラスに拡大し、風力発電事業建設の規模に対する認識が根本的に変化した。とりわけ特許事業の公開入札では国産風力発電設備を使用するとの条件を明確にし、中国の風力発電設備メーカーに確実なマーケットを提供して、設備製造業の急速な発展を促進したことで、中国は極めてスピーディに風力発電設備の世界的な製造大国になった。

 第2に、風力資源条件に基づくエリア別の固定系統連系電力価格政策によって、投資家が風力発電所の収益を予め知ることができるようになり、風力発電投資に前向きになった。

 第3に、《再生可能エネルギー法》においてすべての需要家が再生可能エネルギーの発展を支援する義務を負うと規定し、販売電力価格に再生可能エネルギー発電付加金を課徴した。付加金は当初1kWh当たり0.002元から0.004元へと引き上げられ、現在は0.008元となり、再生可能エネルギー発電補助金の財源を確保しつつ、再生可能エネルギーの高いコストを全社会共同で負担することを実現している。

 (中国能源網 11月7日)