2012年初頭、中国は急発展する緊急石油備蓄に大量の原油を注入し、石油の消費と価格を大きく支えることになった。しかし、9月初めには原油備蓄の積み増しが停止され、世界の原油市場は大きな需要増加の材料を失った。

　IEAの試算によると、今年1〜7月、中国は1.06億バレルの原油を戦略石油備蓄に注入した。うち第1四半期は中国の原油不足は65万BDになり、これは過去3ヵ月の5,800万トンの備蓄原油に相当した。第2四半期には不足は51万BD、3ヵ月で4,500万バレルに縮まった。8月と9月のデータを見る限り、不足はすでに補完されている。IEAによると、これらの数字は「備蓄補充作業がすでに終了したことを示している」。

　中国は2020年に戦略石油備蓄建設の全作業を完了するが、その頃には中国の戦略石油備蓄は米国に次いで世界第2位の規模になっているだろう。

　（新華国際 11月25日）