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【石油・天然ガス】

天然ガス発展第12次5ヵ年規画が公布 (12/12/03)
2012/12/6
中国【石油・天然ガス】

 国家能源局と発展改革委員会は、《国民経済と社会発展第12次5ヵ年規画綱要》の全体的要請に基づき、天然ガスの利用規模を拡大し、天然ガス産業の健全で秩序ある発展を促進するため、《天然ガス発展第12次5ヵ年規画》を策定、公布した。

 同規画は天然ガスインフラに重点を置きつつ、天然ガス川上資源の探査開発や川下の市場における天然ガス利用も考慮に入れた上で、炭層ガス、シェールガスやSNG(石炭系代替天然ガス)についても網羅しており、第12次5ヵ年規画期における中国の天然ガス産業の健全な発展を導く重要な根拠になる。

 同規画は第12次5ヵ年規画期における天然ガス発展目標を次のように掲げている。

 資源埋蔵量:第12次5ヵ年規画期における在来型天然ガス新規確認原始埋蔵量3.5兆m3(技術的可採埋蔵量1.9兆m3)、炭層ガス新規確認原始埋蔵量1兆m3。

 国内生産量:2015年の国産天然ガス供給能力を1,760億m3とする。うち在来型天然ガスは約1,385億m3、SNGは約150〜180億m3、炭層ガス地上開発生産量は約160億m3。

 シェールガス開発目標:2015年までにシェールガス確認原始埋蔵量6,000億m3、可採埋蔵量2,000億m3、シェールガス生産量65億m3とする。全国シェールガス資源ポテンシャルの調査と評価を完了し、シェールガス探査開発のキーテクノロジーを把握する。

 予想輸入量:調印済みの契約によると、2015年の天然ガス年間輸入量は約935億m3になる。

 インフラ能力:第12次5ヵ年規画期に天然ガスパイプライン(支線を含む)を4.4万キロ敷設する。新規幹線の輸送能力は約1,500億m3。新規ガス備蓄タンクの取扱量を約220億m3とし、2015年の天然ガス消費量総量の9%とする。都市緊急用及びピーク調整用天然ガス備蓄能力を15億m3とする。第12次5ヵ年規画期末には、西気東輸パイプライン、川気東送パイプライン、陝京パイプライン並びに沿海基幹パイプラインによる大動脈を形成し、4大戦略輸入ルート、主要天然ガス生産エリア、消費エリア並びにガス備蓄タンクを結ぶ全国基幹パイプライン網を形成する。複数のガス源からの供給と複数の方式によるピーク調整、平穏で安全なガス供給という構造を形成する。

 天然ガス普及率:2015年には都市及び県城の天然ガス利用人口を約2.5億人、総人口の18%とする。

(国家能源局ウェブサイト 12月3日)