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【新エネルギー】

中国の風力発電企業が海外拡張を拡大 新興市場に参入 (12/12/04)
2012/12/16
中国【新エネルギー】

 閉幕したばかりの「2012年北京国際風力大会と展覧会」では「新市場の開拓」が最大のテーマになった。一方、米国、南アフリカ、モンゴル等の代表は中国企業に投資を要請した。「中国の風力発電産業チェーンは深刻な生産能力過剰を来している上、「三北」(西北・東北・華北)地区の風力発電電力未消化問題もますます深刻化している。発展を続けるためには風力発電企業が南へと拡張し、「走出去」(対外進出)を進めることが必然の流れだ」と中国再生可能エネルギー学会風力専門委員会の施鵬飛副理事長は指摘した。

風力発電の絶対規模では依然「三北」地区が全国をリードしているが、中部と東部地区は分散型風力発電の発展によって新興風力発電市場になっており。風力発電企業は次々に南進を開始している。広西、貴州、陝西、河南、天津、雲南、安徽などの省の風力発電設備容量は2011年には2010年の2倍になり、チベット、四川、陝西では初めて風力発電事業が開始された。一方、山東、江蘇、広東、福建等の沿海部の新興市場は2011年末時点で設備容量が100万kWを超え、中国風力発電発展の第二グループに躍り出た。

中国の風力発電企業は南進と同時に、海外、特に東南アジア、中南米、アフリカなど新興市場への拡張も強化している。世界風力理事会のSteve Sawyer事務局長によると、2020年には世界の累計風力発電設備は587GWに達する見通しである。地域別では米国と欧州の設備容量は減速するが、今は未だ規模の大きくない東南アジアや中南米等の新興市場が今後10年間における風力発電拡大の主力になる。

 (中国能源網 12月4日)