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【石油・天然ガス】

シェールガス探鉱権第2回公開入札結果が発表 石油御三家は落札せず (12/12/07)
2012/12/19
中国【石油・天然ガス】

 国土資源部は12月6日、オフィシャルサイトにおいて「2012年シェールガス探鉱権公開入札結果」を発表した。華電集団、国家開発投資公司、中天城投など57社が落札候補企業リストに入った。しかし、第1位落札候補企業19社の中に「石油御三家」の中国石油天然ガス(CNPC)、中国石油化工(SINOPEC)、中国海洋石油(CNOOC)の名はなかった。

 国土資源部が今回公示した結果には19ヵ所のシェールガス鉱区のそれぞれ上位3社の落札候補企業が掲げられている。うち最高得点の落札候補企業が落札企業になる規定であるが、もしその落札企業が辞退したり、探査承諾書を時間内に提出しなかったり、関連法規に基づき落札資格を取り消されたりした場合、他の落札候補企業が落札候補企業リストの順位に従って落札企業に確定することになる。

 今回の落札結果を見ると、各鉱区の第1位の落札候補企業19社は、中煤集団、神華集団、華電集団などエネルギー、石炭、電力等の企業と、各省に所属する地質探査機関やエネルギー企業等が主である。

 また、一部の省はシェールガス探査開発の専門公司を設けて入札に参加した。例えば湖南省は中国華電集団と共同で湖南省シェールガス開発有限公司を設け、同公司は湖南永順シェールガス鉱区の第1位落札候補企業となった。

 注目されていたCNPC、SINOPEC、CNOOCなど大手石油ガス企業はいずれも第1位にはランクインしなかった。かろうじて中石油煤層気有限責任公司だけが湖南桑植シェールガス鉱区で第3位に入った。

 2012年のシェールガス探鉱権入札では合計20ヵ所の鉱区を対象に入札を行った。対象鉱区は重慶、貴州、湖北など8つの省・直轄市に分布している。国土資源部は10月25日に入札を行い、1鉱区を除く19鉱区に合計83社から152件の入札書が寄せられた。

 米国のエネルギー革命を導いたシェールガスの開発は世界のエネルギーにとっても革命になり、世界のエネルギー構造に重大な影響を及ぼすと見られている。

 中国の経済発展は資源と環境の二重の制約に直面しており、石油等のエネルギーの対外依存度の上昇が続いている。中国のシェールガス開発は依然として模索段階に止まっているが、ポテンシャルの大きい新興エネルギーとして期待を集めている。

 中国政府が11月末に発表した新規定によると、シェールガスの探査開発には「開放市場」の原則を適用し、社会の各種投資主体が法に基づきシェールガス探査開発分野に参入するよう奨励することになる。アナリストによると、このことはCNPCやSINOPECなど大手中央企業の上流資源独占を打破することにつながるかもしれない。

 (中国新聞網 12月7日)