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【石油・天然ガス】

冬の天然ガス供給逼迫でCNPCがスポットLNGを緊急調達 (12/12/30)
2013/1/11
中国【石油・天然ガス】

 冬に入って以来、各地の広い範囲で寒気の影響により、天然ガス需要が急上昇し、パイプライン輸送能力の制約やピーク調整能力の遅れもあって、一部地区では需給ギャップが突出している。
 中国石油天然ガス集団(CNPC)の責任者は12月30日、CNPCが深刻な天然ガス供給情勢に直面して、フル生産やスポットLNGの緊急調達など種々の措置を採って国内の天然ガス供給の確保に努めていると表明した。長慶、タリム、青海油田は1日800万m3の増産を行い、華北地区への供給を増やしている。長慶油田は12月22日以降、さらに生産量を1日200万m3引き上げた。

 また、CNPCはスポットLNGを緊急調達して市場への供給を増やしている。LNGのガス化量を従来の計画の1日3,000万m3から3,500万m3に増やし、21日にはさらに3,700万m3に増やすとともに、LNGスポット調達量を4億m3増やして、2013年第1四半期の供給を確保する。同時に中国海洋石油(CNOOC)とLNG資源の融通で協調し、重点地区への供給を確保している。

 同時にトルクメニスタンガスの輸入量を増やしている。2012年のトルクメニスタンガスの輸入は計画を5.5億m3オーバーして235.5億m3になる見通しである。また、ガス貯蔵タンクからの採取料を1日2,400万m3の最大水準に引き上げるとともに、緊急用パイプライン貯蔵ガスを1日当たり1,000万m3減らした。その他にも需要側管理を強化して、市民生活、公共施設、公共交通など重点分野向けガスを優先的に確保している。

 (新華網 12月30日)