12月30日、新疆自治区ホルコスを起点に15の省・自治区・直轄市の192県を経由して香港に到る第2西気東輸パイプラインの基幹線1本と支線8本が全線完成、稼動した。全長8,704キロ、年間輸送能力300億m3、総事業費1,422億元に上り、30年間のガス安定供給が可能。国内外の20本余りのパイプラインと直結し、中国国内に4万キロ近くの天然ガスパイプライン網が形成され、28の省・自治区・直轄市と香港特別行政区がカバーされる。第2西気東輸パイプラインは世界最長の天然ガスパイプラインであり、完成までに5年をかけた。鋼管は世界で最も高い規格であり、X80鋼管シリーズの関連標準も確立され、中国のパイプライン建設は世界を追い越してリードするまでになった。

　西ブロックのホルコス−中衛間は2009年12月末、東ブロックは2011年6月に完成し、また、2010年1月から2012年12月30日にかけて8本の支線が相次いで竣工していた。2012年12月30日までの時点で第2西気東輸パイプラインは全国23の省・自治区・直轄市の300余りの都市に422億m3超の中央アジアの天然ガスを輸送し、数億人に恩恵を及ぼした。輸送された天然ガスは石炭1.08億トンに取って代わり、二酸化炭素を1.83億トン、二酸化硫黄を202.6万トン、粉塵を92.8万トン、窒素酸化物を50.6万トン削減したことになる。中国のエネルギーセキュリティの確保、エネルギー消費構造の高度化、省エネ・排出削減や経済発展方式の転換にとって大きな意義を有する。

　（中国石油報 1月4日）