2012年第3四半期における中国PVモジュールメーカーの出荷量は、天合光能は9％減、サンテックは10％減、英利緑色能源は16.9％減となった。一方、中国国内市場の恩恵を受けて晶科能源の第3四半期の出荷量は20％増となった。2013年第1〜第3四半期の英利の出荷量は1.55GWであり、2012年通年では2GWになると予想される。

　米国の懲罰的関税や在庫価値の損失などのマイナス影響により、中国の大手PVメーカーは2012年第3四半期も依然赤字が続いている。関連研究レポートによると、中国大手PVメーカーの債務は合計175億ドルに達し、賽維LDKとサンテックの負債率はすでに80％を超えた。政府から支援を受けているものの、中国PV企業の状況が急速に好転することは極めて難しい。

　中国のPVサプライチェーンは市場のアンバランスと欧米の反ダンピング・反補助金調査に妨げられているため、中国政府は第12次5ヵ年規画によって国内市場の需要を喚起することを図っている。例えば系統連系電力価格の助成率を1kWhにつき5.5元（0.88ドル）とする政策を公布したり、2015年の太陽光発電設備容量を35GWとする目標を立てたりしている。中国政府は今後、各地で太陽光発電システム実証プロジェクトを推進するとともに系統連系問題を解決するよう計画している。

　（中国能源網 1月9日）